精神医学でいうフェティシズムは変態性欲、性的倒錯とされており現代日本で用いられる軽い趣味ではなく、性的対象の歪曲を指す。診断は訓練をつんだ専門家によって行なわなければならないが、アメリカ精神医学会の精神障害の診断と統計の手引きにはフェティシズムの診断ガイドラインが設けられている。それによれば、
長期(少なくとも6ヶ月以上)にわたる、生命のない対象物に対する強烈な性衝動、妄想、行動が持続、反復する。
その性衝動、妄想、行動により著しい苦痛、または社会的、職業的な障害を引き起こしている。
対象物は衣服や性具に限らない。
とされている。
また物以外の状況・行動などへの偏愛はおおまかにパラフィリアと呼ばれる。
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胸の大きな女性が好きだから自分はおっぱいフェチだなどと自称する人は多いが、これらは上記の基準に照らし合わせればフェティシズムには分類されない。彼らの性欲の対象は胸の大きな女性との交際・性行為である。胸が大きい女性との性行為しかままならない、というほどの性的対象の歪曲が持続して初めて性的フェティシズムと言える。
俗語としてのフェチは、交際・性行為がメインであり、それを彩るための副菜・添え物としての趣味を指すため、専門用語としてのフェティシズムとはかなり乖離した意味であることに注意が必要である。
かつては隠微なものであった特殊な嗜好も、近年ではフェチという言葉が一般化し、脇フェチ、尻フェチ、二の腕フェチなど一層細分化され、パーツへのこだわりという現象が顕著になってきている。また、近年ではめがねフェチ、鎖骨フェチ、声フェチ、腹筋フェチなどといった言葉で語られる女性の男性に対するパーツ化された嗜好が一般に語られるようになってきている。ただこれらは俗称であり誤用である。